2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

産後うつ病?

家の暖房が問題を起し、悶々として眠れません。なので、今日も感傷的になってみます。留学が終わる直前の2010年2月に『異国征伐戦記の世界‐韓半島・琉球列島・蝦夷地』を笠間書院側と契約しました。その前後に執筆を再開した2人共著『壬辰倭乱関連日本文献解…

放電

最近、放電状態です。 もともとは、旧正月連休に雨森芳州の随筆の翻訳を終え、金曜日に福岡に行って、そこで論文を一本と2月18日に発表する論文のレジュメを書き、帰国後に『江戸の版本』の翻訳を始めるという遠大な計画がありました。 ところが、拙著『彼ら…

私の生き方

今週の火曜日に学古斎から刊行された韓国語の拙著『彼らの見た壬辰倭乱』(http://d.hatena.ne.jp/hermod/20120117)の書評が、土曜日の昨日までに、17箇所ほどの新聞社の記者の方々によって掲載されました。ある程度の反響もあり、日本のことを知る必要があ…

『彼らの見た壬辰倭乱』に関する疑問と答え

昨日『彼らの見た壬辰倭乱』が印刷され、各メディアに送られました。そして、今晩は某新聞社の学術担当記者の方からの電話があり、インタビューを行いました。向こうが一番気にしていたのは、「壬辰倭乱の史実ではなく、それに関する日本人の考えを知ること…

『彼らの見た壬辰倭乱』(学古斎)が刊行されました

『彼らの見た壬辰倭乱』(日本語仮題:江戸人と文禄・慶長の役)が昨日刊行されました。これで、韓国語・日本語の単著を持つことになり、安心しました。なお、戦争420周年を迎える今年、この本が刊行されたことに、目には見えない歴史のつながりを感じます。…

鎮海(Jinhae)めぐり

週末に、鎮海(Jinhae)という地域に散在する中世倭館、倭城、旧日本海軍の遺跡をめぐりました。まだ自分の視点が確立していないため、日本語での紀行文は書きませんので、写真だけお楽しみくださいませ^^ http://hermod.egloos.com/1988604 http://hermod…

『脇坂記』と「唐島の戦い」言説

今号の『文献と解釈』には『高麗船戦記』の翻訳・解題を掲載しますが、この作業の過程で把握した問題点を整理して、2月に慶北大学で開かれる日本語文学会で発表することにしました。そして、次号『文献と解釈』からは、3回ぐらいに分けて『脇坂記』の翻訳・…

雨森芳洲という人

翻訳とのために『たはれ草』をじっくり読んでいたら、外交官としてではなく、随筆家としての雨森芳洲の文章の面白さが改めて感じられたのは勿論のことですが、雨森芳洲という文人の世界観の普遍さをも再認識することができました。林羅山も新井白石も、学者…

0002『絵本太閤記』第1編巻1、2オ‐4オ

【2オ】 一身禍福憂国之心 判然在利義之間 谷風所咏葑菲之比 是読此冊子之要 拙古戯草*早稲田http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01833/he13_01833_0001/he13_01833_0001_p0014.jpg。第3句は『詩経』「邶風・谷風」の一句「采葑采菲,無以下…

再び、『高麗船戦記』

『高麗船戦記』の翻訳を完了。最初は信頼できる底本を決めるのにかなり苦労しましたが、一旦、解題・翻訳が始まると一晩に終わりました。とても楽しい作業でした。と同時に、韓国で通用されている某翻刻(抄録)・翻訳が余り信頼できないということが分かり…

『高麗船戦記』

『高麗船戦記』を翻訳する前段階として、入手できる三つの写本と、その中の何かからの翻刻を比べているのだが、信頼を置いていた翻刻の方の本文が曖昧であることが分かり、戸惑う。このままでは、寝れないじゃん。どうしてこのような事態が・・・厄介なこと…

2012年の執筆計画

忘れていた論文の存在が発覚され、新たに論文執筆を依頼された結果、1・2月のスケジュールがぎっしり詰まることになりました。10日までに『高麗船戦記』の翻訳を『文献と解釈』に投稿。20日頃までに『たはれ草』の翻訳・解題を出版社に送る。1月27日‐2月9…

0001『絵本太閤記』第1編巻1の序文

*架蔵本には表見返しがない。表見返しを持つ『絵本太閤記』の例:早稲田大学本(http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01833/he13_01833_0001/he13_01833_0001_p0002.jpg)。定説にはなっていないようであるが、表見返しを持つものが『絵本太閤…

はじめます

今年から架蔵本『絵本太閤記』全7編84巻の翻刻をブログに載せます。翻刻のような作業は、アクセスや再利用の便利さという面で、紙の論文や本よりもインターネットに適していると考えてきました。この考えを実践してみたいと思います。架蔵本の書誌につい…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年は変化の一年になる予感がします。まずは体力を温存するようにしたいと思います。皆様、今年もよろしくご指導のほどをよろしくお願い申し上げます m(_._)m