2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

博物館講義「近世日本人の見た壬辰戦争」準備中

この頃、わざとゆったりと過ごそうと心がけながら、5月末日に水原博物館で行う「近世日本人の見た壬辰戦争」の講演原稿を少しずつ作成しています。基本的には1月に刊行した拙著『彼らの見た壬辰倭乱』と同じ趣旨の話をすることになるでしょうが、本で語った…

満州語勉強、後半戦

満州語授業の全16週のうち、半分が過ぎました。一週休んで、4月からは『清語老乞大』『満州実録』『三田渡碑』が読本に追加されます。そして、おそらく5月からは『満文老档』の研究会にも参加することになりそうです。日本の古文献・古文書と比較して考えら…

『西征日記』と『三田渡碑』

『清正高麗陣覚書』・『高麗船戦記』に続いて『文献と解釈』に掲載する近世日本の壬辰戦争文献は『西征日記』です。この文献は当時小西行長率いる第1軍に属していた僧天荊によるものです。解題に書いたように、戦後に全体にわたる整理が行われたと思われます…

和本を整理しながら感じたこと

この前、ヤフー・オークションで購入して知人に送ってもらった和本の整理は、未だに終わっていません。『たわれぐさ』の翻訳出版のためのあれこれや、昨日が締め切りだった、『文献と解釈』に連載中の壬辰戦争文献の、今回の打者である『西征日記』の翻訳の…

3月になってしまいましたね

『たはれくさ』(韓国語タイトル「国境老人の狂言」)の翻訳を終えました。人生初めて締め切りを、2ヶ月も過ぎてしまった原稿を前にして、脱力感を感じます。しかし、最初に翻訳対象としてこの本を選んだ際にも感じたことですが、翻訳をする間、「有意義な本…

雨森芳洲『たはれ草』or『国境老人の狂言』

「文献と解釈」研究会から戻ってきて、もうじき出版される(はずの)雨森芳洲の随筆『たはれ草』(韓国語タイトルは『国境老人の狂言』にしました。いかがでしょうか?)に入れる挿絵を指定すべく、これまで集めてきた近世・明治期の文献を調べています。韓…