2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

岡田玉山

今回、木村蒹葭堂に関する論文を書いていて、自分が『絵本太閤記』の研究をやり続けることができた理由は、恐らく、岡田玉山という絵師の仕事振りに好意を持っていたからであろうことが、薄々分かった。蒹葭堂もいい人。馬田柳浪は、変な人のようだけど、上…

『水の中央に在り―木村蒹葭堂研究』

木村蒹葭堂研究研究における基本書として評価される本書。大変勉強になりました。ただ、本書の擬古的な文章には違和感を感じました。この文体は自然とこうなったでしょうか、それとも、作者の作為でしょうか。@水田紀久『水の中央に在り―木村蒹葭堂研究』ht…

「国文学研究資料館・国立史料館の紹介と調査の実際」発表(於・ソウル大学)

韓国18世紀学界で発表する「木村蒹葭堂と出版」の原稿のめどが付いたので、今度は、来週にソウル大学の記録管理学協同過程の講演で発表する「国文学研究資料館・国立史料館の紹介と調査の実際」の資料を作り始めました。両機関の沿革を読んでいたら、国立歴…

鳥津亮二先生の拙共著『秀吉の対外戦争』のご書評

『小西行長―「抹殺」されたキリシタン大名の実像』(八木書店)の著者である八代市立博物館の鳥津亮二先生が、拙共著『秀吉の対外戦争』のご書評をFacebookにお書きになったことを知り、ご許可を得てここに転載します。ご好評を賜り、改めて感謝いたします!…

木村蒹葭堂と海外知識、そして出版

10月に高麗大学で開かれる韓国18世紀学界で、「木村蒹葭堂と海外知識、そして出版」というテーマで発表することになり、蒹葭堂のことを猛勉強中です。いつも取り組んでいる『絵本太閤記』とその絵師・岡田玉山の作品を取り上げて、諸作品の挿絵を提示しな…

戦争の日本近現代史

加藤陽子『戦争の日本近現代史』 (講談社現代新書) この本の韓国語訳を読了。啓発される点の多い、いい本でした。陸軍士官学校の国際紛争論の講義で生徒らに読ませるにはやや難しいような気もしますが。なお、翻訳には多々問題がありました。とにかく、『戦…

Maurice Benyovszky

モーリツ・ベニョヴスキー(はんべんごろう)=Maurice Benyovszky(http://en.wikipedia.org/wiki/Maurice_Benyovszky#Legacy)。彼に対して、日本と欧米とでは全く別の見方を持っている様だ。これは面白い。日本では専らロシア・海防論関係で彼の名が挙げ…

9月17日に拾ったリンク先の整理:近代資料

日本史史料集(http://www.eonet.ne.jp/~chushingura/p_nihonsi/siryo/ndx_box/ns_ndx.htm)。便利なサイト。史料にみる日本の近代・国会図書館(http://www.ndl.go.jp/modern/index.html)。今晩は必要があって近代日本の史料を探しているのだが、重要な文…

2001年9月11日

9・11事件の10周年の今日です。当日の記憶を拙著『異国征伐戦記の世界』「あとがき」に綴っておきましたので、その一部を引いてくることで、あの事件に関わるすべての方々を追悼いたしたく存じます。 二〇〇一年九月一一日。 あの日の夜。ソウルのとある地下…

日本近世文学会平成23年度秋季大会

皆様の訪韓を心より歓迎いたします!知り合いの何人かの方とは飲み会も楽しみにしております^^日本近世文学会平成23年度秋季大会(平成23年9月30日(金)〜10月2日(日)、韓国・高麗大学校) http://kasamashoin.jp/2011/09/2323930102.html

帰国の前に会った先生に「私には運がついていない様です。100をやるとやっと100の結果が戻ってくるだけ」と申したら、先生は「私は、100をやって100が戻ってくると運がいいと思っています。95が戻ってきたら+−ゼロ。偶に100以上の結果が出るけど、それは運…

ごろごろ

旅の疲れで今日は風邪薬を飲んで家でごろごろ。側に横に詰まれている和本を見ながら、いつ整理し、目録化し、解題を書き、翻刻することになるのかな?と溜息。何件かの発表と授業の準備をせねばあかん。ともかく今日は佐藤進一先生の『古文書学入門』を読み…

授賞式の後に

授賞式を終え、今晩、帰国しました。沢山の人々に会い、沢山の和本・新刊を買った4日間でした。私のために集まってくださった大勢の先生・先輩・後輩を見て、「これは本当に大変だ」と感じました。自分ががんばらないと、この方々を裏切ることになるのだと思…