2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

書誌学会での発表

金曜日の書誌学会での発表の原稿を先ほど完成。19世紀に日本で作られた朝鮮軍記物・太閤記に関する平素の疑問3つを提示しました。ここ数年間、古文献・古文書を収集しながら考えたことをこのように述べることができてうれしい一方で、話にやや筋が欠けて…

琉球関連の古文献を読む最後の日

琉球関連の古文献を読む最後の日。『琉球談』を読了し、琉球使節の訪日の際に販売されたチラシをいくつか読みました。来週は松浦武四郎の蝦夷・アイヌ関連文献を読みます。ちょうど天気も寒くなり、ソウルの空気からは北方の匂いがします。

『レポート笠間』

週末に無理したせいか、全身に痛みを感じています。今週も仕事が多いので、初期に症状を抑えるために内科で診療を受けて出勤しました。出勤したら、今週の土曜日に韓国放送通信大学で開かれる韓国十八世紀学会の大会のポスターと、笠間書院の季刊誌『レポー…

釜山・ソウルの16−20世紀を歩く

昨日と今日、釜山地域に所在する東萊邑城のお堀の遺構と近代歴史館、ソウルの南大門近くにある製靴工場地域の蓬莱洞を歩きました。最後の写真に右側に見えるのは、植民地時期の化石ともいえる和風家屋です。16−20世紀の景観を二日間見たら疲れましたね。

アジア学会(AAS)年次大会

来年3月にサンディエゴで開かれるアジア学会(AAS)の年次大会に参加することになりました。今日、決定通知の郵便が届きました。私を含む5人が下記のパネルを設けます。発表テーマは江戸時代の文化人と壬辰戦争、もしくは、壬辰戦争(朝鮮ー日本)と丙…

つぶやき、2012・10・25

数ヶ月の間に発表した原稿を投稿用文章に書き直す作業をやっていた数日間でした。8月にソウル大学で発表した壬辰戦争・丙子戦争の比較研究の原稿は、内容が実験的だっただけに、処理にも苦労しています。英語の学術誌に投稿する選択肢もあり、来年3月にカ…

笠間書院から出した3冊

笠間書院から出した3冊。右から、2010年に出た単行本、2011年に出た2人共著、そして、先週出た5人共著。3冊の内容が重ならず、少しずつですが研究の範囲が縦横に広まっていて、これからもがんばれる気がします。2010『異国征伐戦記の世界ー…

日本古文献講読シーズン3の7回目の講義

日本古文献講読シーズン3の7回目の講義。今日は『中山世鑑』・両『中山世譜』『歴代宝案』『球陽』などの基本文献を概観し、これらの資料をウェブ上で利用する方法の説明が中心でした。早稲田大学、九州大学、そして、筑波大学の「沖縄の歴史情報」、三種…

『更科今昔物語-ジャワから世界へ-』

国立民俗学博物館編『更紗今昔物語-ジャワから世界へ-』の、知人の先生による翻訳本。きれいですね!それから、あのジュリアン・アサンジの、議論の多い自伝の韓国語訳。両方ともに、秋雨の降った翌日の冷たい空気とよく似合う素敵な本ですね。

竜山‐三角地‐孝昌公園/孔紱‐唐人里‐上水‐弘益大学一帯

知人らと竜山‐三角地‐孝昌公園/孔紱‐唐人里‐上水‐弘益大学一帯の、植民地時期から1950−80年代に至る間に形成した都市空間を巡りました。留学前も数回、この地域を歩いていましたが、植民地期以来続いてきた空間が大規模で開発され、住商複合施設が次々と建…

金曜日に拝受したご著書・玉稿

金曜日はソウル大学・高麗大学で二つの発表に対する討論を担当しました。近世日本における朝鮮時代の女性詩人の評価と、やはり近世日本における清朝への評価に関する発表でした。夜は文献と解釈研究会に参加し、朝鮮時代の学者に著述に関する二人の先生の調…

金曜日、そして週末

今日はソウルの南北を縦断する忙しい一日になりそうです。寝なきゃ・・・眠いし・・・体は睡眠モードに転換しましたが、気持ちはまだ遊びモードのままです。いつの間にか秋が深まってきました。暖かい南国に旅行に行った妻の帰国を待ちながら、土曜日は前近…

Greek Classics - Aristotle

Greek Classics - Aristotle plain = Greek only / * = Greek & Englishhttp://www.kennydominican.joyeurs.com/GreekClassics/GreekLit.htm1994・5年に古典ギリシャ語を勉強した記憶を辿りつつ。そういや、もう20年前、になりますね。94年の夏休みに人生初の…

『名家叢書』& 将軍のアーカイブズ :国立公文書館

"『名家叢書』は、吉宗側近の学者たちの研究成果を収録した叢書。成島道筑、高瀬学山、荻生北渓、深見有隣など、すでに展示資料の解説に登場した人々のほかに、有職故実に詳しい浅井奉政(あさいともまさ)、国学者の荷田在満(かだありまろ)、漢学者の桂山…

許蘭雪軒・清史

今週の金曜日に二つの討論と通訳があります。午前中はソウル大学の『第5回奎章閣国際シンポジウム』で、倉員正江先生(日本大学教授)の「許蘭雪軒の漢詩の日本への伝来‐中国・朝鮮の女流詩人への評価を巡って」といった発表を通訳・討論します。 午後は高…

今晩の日本古文献講読

今晩の日本古文献講読。『琉球談』の神祇・宗派・琉球語などを読みました。次の講義に『琉球談』を終え、最後の時間には『琉球人来聘記』類を読もうと思っています。

今週

土曜日は大丘で発表して帰京。日・月曜日は、来週発表する予定の、壬辰戦争の際の義兵に関する論文を完成。写真の『絵本太閤記』の場面に関する内容です。発表の次の日は釜山地域の倭城を巡るついでに東萊邑城にも行くつもりだったんですが、ちょうど今日予…

10・11月の計画

昨日は、大丘の啓明大学で開かれた大東漢文学会で、近世日本の書簡文化について発表しました。今日は、壬辰戦争の際の義兵に関する論文を締め切ります。この論文は27日に晋州で発表します。次の日には釜山一帯の倭城を回る予定です。その間に大小の業務を締…

『定西法師伝』、『喜安日記』、そして『琉球談』

日本古文献講座シーズン3の5回目。『定西法師伝』『喜安日記』などの話を交え、『琉球談』所収の神話・宗教部分を読みました。来週、放送局のインタビューがありまして髪を切りましたが、急におじさんになったようで驚きましたね。また伸ばしますぞ!

10・11月の予定

それにしても、ばたばたする10月初旬ですな。締め切りを過ぎてやっと完成した論文「近世日本の書簡文化について」は、今週土曜日に大丘で発表。この日帰り発表の次の日が締め切りの論文「近世日本の文献における、壬辰戦争の際の義兵の描写」は、その再来…

国防大学校・盧永九先生の玉稿

この前、国防大学校に講演に行った際、招待してくださった盧永九先生から2編の玉稿を賜りました。去る1年間の日本滞在の成果が遺憾なく発揮された感じです。姉妹編のようなこの2編の玉稿を拝読して、16−17世紀という東アジアの転換期は、当然ながら、…

南山の市民マンションと、南大門あたりの日本式土蔵

一昨日は久しぶりにソウルを歩きました。いつ撤去されてもおかしくない、南山の市民マンションと、南大門あたりの日本式土蔵の写真を撮るためでした。それぞれ、現代と近代の韓国史の一端を伝える建物ですね。長くもなかった留学期間中、南山植物園や東大門…

近代日本人の肖像

近代日本人の肖像トップページ | 国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/portrait/index.html

インドのChand Baori貯水池

インドのChand Baori貯水池 http://jameshandlon.com/2010/05/06/sufis-simains-and-steps/この光景を目にし、貧しい想像力のためではないかと思いますが、私にはソウルの南山市営マンションが思い浮かびました。 http://cfile221.uf.daum.net/original/1148…

関係設定

昨日は、江戸時代の書簡に関する発表を準備しながら一日を過ごしました。この分野は、留学の時は深く見てこなかった領域なので、今回の発表を準備する過程で、新しく学んだことが多々あります。また、書簡を研究するためには、書誌学・古文書学の両方を見る…