今週

土曜日は大丘で発表して帰京。日・月曜日は、来週発表する予定の、壬辰戦争の際の義兵に関する論文を完成。写真の『絵本太閤記』の場面に関する内容です。発表の次の日は釜山地域の倭城を巡るついでに東萊邑城にも行くつもりだったんですが、ちょうど今日予定されている某放送局とのインタビューのテーマが東萊城の戦い(1592・4)に関するものでして、奇妙な一致だなと感じます。

今年が壬辰戦争420周年であるためなのか、壬辰戦争という戦争が持つ固有の特徴からして世間の持続的な関心が存在するのかは分かりませんが、ともあれ、関連する作業をやり続けることになっています。正直、個人的には日本の文献学や、日本と関連する北アジアの近世史に惹かれつつあるのですが、私が韓国で活動する限り、壬辰戦争に関連する作業が無くなることはなさそうです。 まあ、壬辰戦争に関する近世日本の文献を検討する過程で、未解決のままの問題が多数見つかったので、これらの問題を解決して、初めて、他の研究へと領域を拡張することができそうではあります。

それで、今日は放送局とのインタビューと日本古文献講座。水曜日はソウル大学の学会で日本人の知人の通訳、金曜日は高麗大学の学会で討論をします。討論の対象は、東京大学で研究する中国人研究者による、「近世日本における清代史研究」といったタイトルの発表。絡み合う東アジアの歴史を象徴する発表と討論になりそうですね。