「国文学研究資料館・国立史料館の紹介と調査の実際」発表(於・ソウル大学)

 韓国18世紀学界で発表する「木村蒹葭堂と出版」の原稿のめどが付いたので、今度は、来週にソウル大学の記録管理学協同過程の講演で発表する「国文学研究資料館・国立史料館の紹介と調査の実際」の資料を作り始めました。両機関の沿革を読んでいたら、国立歴史博物館・国立公文書館・史料編纂所のような様々な機関、文書館運動、史料ネットなど、現代日本のアーカイブズ学をめぐる諸機関や問題意識が次から次へと出てきます。
 私は両機関の【戸越→立川】移転の間に留学していたので、戸越の旧三井家敷地・倉庫と立川の新庁舎の両方を経験していますが、確かに、移転後に両機関の関係がより緊密になったという実感を持っています。何よりも、収蔵庫が一緒になって、文学と歴史の両方の資料を同時に便利に利用できたのは、自分の博士論文の作成には大きな力になりました。そういった意味で、私の博士論文、そして、拙著『異国征伐戦記の世界』は、両機関の有機的な統合の一つの象徴ではないかと、勝手に思ってみたりします^^;