産後うつ病?

家の暖房が問題を起し、悶々として眠れません。なので、今日も感傷的になってみます。

留学が終わる直前の2010年2月に『異国征伐戦記の世界‐韓半島・琉球列島・蝦夷地』を笠間書院側と契約しました。その前後に執筆を再開した2人共著『壬辰倭乱関連日本文献解題‐近世編』が2010年6月に刊行され、同時に、この頃、尊敬する先輩日本人の研究者との2人共著『秀吉の対外戦争』の計画が浮上、同年12月に東京で対談が行われ、この対談を前後して『異国征伐戦記の世界』が刊行されました。一方、『異国征伐戦記の世界』が刊行された直後、韓国の出版社である学古斎の編集者の方から連絡があり、今回韓国で刊行された『彼らの見た壬辰戦争‐近世日本のベストセラーと戦争の記憶』を契約する運びになりました。

2011年6月には『秀吉の対外戦争』が笠間書院から刊行され、9月には東京で日本古典文学学術賞の受賞式が、12月には、やはり東京で「前近代日本の異国と軍記」シンポジウムが開かれました。そして、2012年1月には『彼らの見た壬辰戦争』が刊行。現在は『たはれ草』と『江戸の板本』の2点を翻訳中です。この2冊翻訳を終え、校訂が進んでいるはずの2012年の夏ごろには、壬辰戦争の際の義兵に関する共著が韓国で刊行され、その直後に、「前近代日本の異国と軍記」の原稿が集まって、2013年に日本で刊行される予定です。

このような流れの中、今回の『彼らの見た壬辰戦争』の出版によって、韓国と日本で1冊ずつの単著と2人共著を持つことになりました。ところが、頭の中は次の仕事の計画で一杯なのに、心身が全く動けなくなりました。先輩研究者の話のように、「産後うつ病」に似たような状況かもしれません。このような現状を乗り越えられるのだろうか、今まで経験したことがないので分かりませんが、とりあえず、九州で2週間休みながら、自分自身と周りの状況を観察することにします。まさか、このままずっと倒れっぱなしではないでしょうね。