2016-01-01から1年間の記事一覧

『異国征伐戦記の世界』と『絵本太閤記』と岡田玉山

『異国征伐戦記の世界』でもらった賞金20万円で買った『絵本太閤記』全84冊。この度、『異国征伐戦記の世界』の韓国語版を紹介する新聞書評でも『絵本太閤記』に注目が集まっています。ある種の恩返しといえるでしょうか。やはり、良くも悪くも『絵本太閤記…

『日本の対外戦争』が刊行されました

『異国征伐戦記の世界』(笠間書院)の韓国語訳である『日本の対外戦争』が、今日、刊行されました。誤りはあっても偽りはない。恥ずかしくない4冊です。

板沢武雄『シーボルト』

読了の感想は、「怖い」の一言に尽きます。

『佐賀偉人伝』シリーズ

『佐賀偉人伝』、いいシリーズです。改めて読みながら、そのような感想を抱きました。信頼できる伝記の数々。特に、尊敬する高橋博巳先生の『草場佩川』は、実にいいですね。高橋先生の文名は日本よりも海外でより高いです。一方で、分量に限りがあるためな…

memo 160806 - 記念すべき夜

記念すべき夜でした。『新刊東国通鑑』の板木が日本から植民地朝鮮に移された経緯が判明しました。ただいま、狂喜中。もう寝れない・・・今夜の発見は、論旨を補強して、ただいま執筆中の本で特筆します。フフフ

『江戸の文学史と思想史』と『海を渡る史書』

「本書の編者は金氏・濱野であるが、その仕掛け人は井上氏である。ある意味で本書は、井上氏が田中康二氏と出した『江戸の文学史と思想史』(ぺりかん社、2011年)という「文学研究側からの思想史学への果たし状」に対する、一つの回答となっている」(…

『京郷新聞』連載「韓国の知らない日本」第6回「北方列国志」

『京郷新聞』連載「韓国の知らない日本」第6回「北方列国志」。これで蘭学2回特集が終わりました。6.北方列国志 http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201608052055005&code=2101005.馬場佐十郎 http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_…

佐島顕子「『朝鮮王朝実録』収載日本人名に見る豊臣政権」

佐島顕子先生の2014年度論文「『朝鮮王朝実録』収載日本人名に見る豊臣政権」。最新の壬辰戦争研究成果が要領よくまとめられています。壬辰戦争研究に関心を持っている人たちには驚きとヒラメキが盛りだくさんな論文のはずです。

木村蒹葭堂の墨跡『蒹葭堂雅集図』

木村蒹葭堂の墨跡『蒹葭堂雅集図』。朝鮮からの通信使一行に与えられ、韓国中央博物館に現存しています。

memo 160801 -『異国征伐戦記の世界』の続編

8月です。『異国征伐戦記の世界』の韓国語訳『日本の対外戦争』は今月中旬に刊行されます。この本の仕上げを編集部に一任し、私は続編の執筆を本格化しました。今日までに2部構成でA4の80枚となりました。『異国征伐戦記の世界』に入らなかった15年間の研究…

浜田啓介「幕末読本の一傾向」

浜田啓介「幕末読本の一傾向」『近世文学』6(日本近世文学会、1961・5)。中村幸彦「絵本太閤記について」とともに、私の研究の原点です。久しぶりに読んでいます。読む度に閃きがあります。浜田先生がこの論文を書かれたのが55年前。道遠けど、日は昇ったば…

メモ 160724 - 何かと忙しい日曜日

今週土曜日の『京郷新聞』連載分を先ほど完成。中国の日本学雑誌『日语学习与研究』に載せる原稿も完成。二つともに、前近代におけるロ日関係のことを取り扱いました。何かと忙しい日曜日でした。これで一息つきたいと思います。"《日语学习与研究》杂志是由…

『新刊東国通鑑』の印刷作業が終りました

『新刊東国通鑑』の板木533枚のうち、四分の一に当たる分の印刷作業が今日終了しました。最後の今日は、一枚の板を摺った数枚の中から最もできのよい紙面を選ぶ作業を行いました。この過程で、ここ10年来、私が持っていた書誌学の常識が一つ破れました。職…

メモ 2016 0721 - 忍者

2014年2月に伊賀で小説家の荒山徹先生、三重大学の吉丸先生と鼎談を行いました。当時の対話と拙稿が載った教養書が間もなく勉誠出版から出ます。http://www.human.mie-u.ac.jp/kenkyu/ken-prj/iga/news/post-23.html

「倭寇図巻」「抗倭図巻」をよむ : 勉誠出版

久しぶりに、こんなひと時を。本当に、本当に素晴らしい本ですね!末尾の村井章介文章のみは、つまらなかったな。=================「「倭寇図巻」の性格をめぐる研究状況は、この五、六年の間に劇的に変化し、さまざまな角度からの切り込みと分析によって格…

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My pride.

メモ 2016 0710 - ヒラメキ

今夜も『異国征伐戦記の世界』の韓国語版の再校をしつつSNSをチェック。そしたら、日本の先生のFBにて興味深い情報に接しました。8年後に出す研究書に使えるネタですね。SNSやテレビについてあれこれ批判する人がいるけど、本当は、うまく利用すると…

『京郷新聞』連載5回目

『京郷新聞』連載。今回のテーマは蘭学です。http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?www&artid=201607082224005&code=210100

『韓半島とユーラシア東海岸の500年史』8刷

拙著『韓半島とユーラシア東海岸の500年史』が今日、8刷となりました。今秋には1万部になるかと。

10年前の岩瀬・神宮文庫調査カード

10年前の岩瀬・神宮文庫調査カード。Wataru Ichinoheもう10年が経ったのね。

メモ 2016 0703 - 蘭学とロシア学

『京郷新聞』土曜日版の連載文を完成。今回の主人公は江戸時代最大の語学天才、馬場佐十郎です。15年頃前に彼のことを知ってから、一度は彼について書いてみたいと思ってきました。今回、願いがかないました。蘭学に関する私の考えを、初めて大系的に書いて…

memo 2016 0630 -『異国征伐戦記の世界』の続編

今年8月に韓国で刊行される『日本の対外戦争』は、2010年に笠間書院で刊行された『異国征伐戦記の世界』の翻訳です。この本の続編として構想してきた本の設計図が、ついに、この真夜中に完成しました。『異国征伐戦記の世界』の三つの柱だった韓半島・琉球列…

感慨と歯痛の深い日曜日の夕暮れ

『アジア遊学 198:海を渡る史書ー東アジアの「通鑑」』拙序文

今日から販売が始まった『アジア遊学 198:海を渡る史書ー東アジアの「通鑑」』に載せた拙序文です - * -「板木の森を彷徨い、交流の海に至る」(金時徳)「通鑑」という名を冠する一群の史書がある。司馬光が一〇八四年に完成した『資治通鑑』から朝鮮時代…

『海を渡る史書 - 東アジアの「通鑑」』と『近世日本の歴史叙述と対外意識』

金時徳, 濱野靖一郎編『アジア遊学 198 : 海を渡る史書 - 東アジアの「通鑑」』(勉誠出版, 2016)金時徳「フヴォストフ事件と『北海異談』―壬辰戦争の戦争史的な検討と『海国兵談』の利用を中心に」,井上泰至編『近世日本の歴史叙述と対外意識』(勉誠出版, 20…

『京郷新聞』連載「韓国の知らない日本」

『京郷新聞』に連載している「韓国の知らない日本」の、現在までに4編の拙稿を纏めてご紹介します。 1. とある地方書店の話 http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201604082053005&code=970203 2. シベリアからの手紙 http://news.khan.…

梅雨の匂い

梅雨の到来を告げる古書の匂いが、ふと、留学していた頃を思い出させました。

花闘の誕生!

『京郷新聞』連載の第4回目では、トランプから花札を経て花闘に至る5百年間を辿りました。http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?code=210100&artid=201606172132005

佐々木孝浩『日本古典書誌学論』(笠間書院、2016)

佐々木孝浩先生の初めての単著『日本古典書誌学論』(笠間書院、2016)を賜りました。本をめくりながら、考え込んでしまいます。写真の下の2冊は、2006年下半期と2007年上半期に慶応大学斯道文庫で高橋智先生と佐々木先生のご講義を聴講した際の教材でした。…

『アジア遊学198:海を渡る史書ー東アジアの「通鑑」』

「中国宋代、司馬光により編まれた編年体の史書『資治通鑑』。それは新たな史書の典型として、朝鮮の『東国通鑑』、日本の『本朝通鑑』など、一群の「通鑑」の名を関する書籍を生み出すこととなった―。2014年に韓国で再発見された『新刊東国通鑑』の板木を起…