2012-01-01から1年間の記事一覧

『日本と〈異国〉の合戦と文学 日本人にとって〈異国〉とは、合戦とは何か』

‎10月下旬に『日本と〈異国〉の合戦と文学 日本人にとって〈異国〉とは、合戦とは何か』といった名前の本が笠間書院から出版されます。去年12月に青山学院大学で開かれた同タイトルのシンポジウムで、4人の日本人の中世文学研究者と1人の韓国人の近世文学研…

日本古文献講読シーズン3の3回目の授業

今日は日本古文献講読シーズン3の3回目の授業がありました。『琉球談』の「日本へ往来の始」と「俳優」を読みました。有名な島津氏の琉球征服のことや鶴亀兄弟の話など、興味深い話が満載です^^

絵手本

「絵手本」。最近、念頭においている問題系です。東京芸術大学附属図書館貴重資料データベース(ユーザー登録が必要) http://images.lib.geidai.ac.jp/金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/tosyokan/edehon/main1.htm九州…

『犬百人一首』

『犬百人一首』。これ、すごい!!!頓智てんほう「あきれたの/かれこれ囲碁の/友をあつめ/我だまし手は/終にしれつつ」(原歌:天智天皇「秋の田の/かりほの庵の/苫をあらみ/わが衣手は/つゆにぬれつつ」)http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/ha…

勉強すべきものは無限大

火曜日の強行軍による疲労と風邪で、昨日は一日中寝込んでいました。しかし、土曜日の発表を準備せねばならなかったので、真夜中に目をさめました。幸い、江戸時代の出版関係の御触書といった身近なテーマだったので、予想より早く終えられました。そうした…

『説話文学研究』第47号

『説話文学研究』第47号に、目黒将史氏による拙著『異国征伐戦記の世界 韓半島・琉球列島・蝦夷地』の書評が載ったそうです。氏には去年12月にお会いしましたが、あの際は書評のことは聞いていませんでしたので、氏に書評の依頼があったのはその後でしたかね…

午前9時から午後9時まで

今日は午前9時から午後9時までソウルと近郊で三つの講義を行いました。大型カバンいっぱい和本を入れて移動していたら、変な気持ちになりました。風邪に睡眠不足が重なり、それぞれの講義の前は、ちっともしゃべれない気がしましたが、いざ講義が始まると何…

台風が通り過ぎる夜

今週は土曜日の午前と午後に発表があります。午前中は日本近世史研究会で地震に関する御触書のことを報告し、午後は日本史学会で初発表です。現在、午前に発表する内容が完成しておらず、ただ今、内閣府防災情報や各大学のレポジトリを検索しながら構想を練…

第32回前近代日本文献講読会

金曜日の夜は文献と解釈研究会が終わってからアジトに移動、ダッチコーヒーとビールを飲みながら心身を落ち着かせました。夜明け前にお店を出て、タクシーの割り増し時間が終わるまで夜のソウルの町を歩きました。時間は誠実に経ち、いつの間にか涼しい秋風…

蒙古塔

満洲語の勉強をしてから、せっかくなので、モンゴル語も勉強しておこうかなと思うようになりました。「前近代日本の歴史・文化におけるモンゴル」の問題をずっと気にしていたことでもありまして。それで、今晩、簡単なモンゴル語の会話文を眺めていたら、満…

「日本古文献講読」シーズン3の2回目

今日は「日本古文献講読」シーズン3の2回目。森嶋中良『琉球談』の序文と冒頭を読み、琉球・沖縄史や日琉同祖論などを話しました。今シーズンにも10余人の方が参加し、しかも、その殆どが初参加です。このようにして、前近代の日本文献を理解することの重要…

8月末ー9月初旬に頂いたご著書・玉論

最近頂戴しました先生方のご著書・玉論を紹介させていただきたいと思います。●高橋圭一 講談に関する諸文章 :最近、19世紀の中・後期における文芸のものを考えておりまして、高橋先生の講談論に頼るところが多くなってきています。自分には特に弱いジャンル…

金土日

金曜日は韓国プレスセンターで開かれた学会に討論者として参加、土曜日は西江大学で開かれた某研究会で発表しました。時間をかけて自分が話したいことをじっくりしゃべり、お聞きくださった先生方から有意義な御反応がありまして、すっきりしました。昨日の…

壬辰戦争直前の庚寅通信使と帰国報告の再検討

気合を入れて漕いでいた室内自転車が故障し、しばらくの間、運動ができずにいました。昨日、ダンベルを買ってきて、部屋でやっています。研究所がリモデリングするということで、研究所に置いていた本や書類をすべて書斎にもって来たので、ダンボールの間に…

テントウムシ

台所で偶然下を見たら、どこから入ったかは知りませんが、テントウムシが床にいました。死んだふりをしていたのですが、触ってみたら生きているようだったんで、写真を撮った後、窓から放してあげました。私はテントウムシが好きで、携帯の待ち受け画面もテ…

Why the South China Sea is not a “Sudetenland Moment”

地図が一目瞭然なのでスクラップ。 「二人の巨人、銃声なき覇権戦争」 (http://www.hani.co.kr/arti/international/america/550160.html)。ちなみに、このような記事も一緒に読んでおくと、問題の立体的な理解のために役立つと思います。 「Why the South …

転換点を迎えて考える

博士論文を完成する前は、数編の論文が掲載される年と、何も書かず、構想を練る年とが1年おきににありました。それでいて、2009年の下半期に博士論文を執筆する過程で、はじめて「疾走する」という感覚を感じました。そもそもの構想を拡張することになり、毎…

東北大学 東北アジア研究センター『東北アジア研究』

東北大学 東北アジア研究センター『東北アジア研究』 http://www.cneas.tohoku.ac.jp/publication01.html 第10号からPDFファイルが提供されています。なお、同センターの栗林均先生(http://www.cneas.tohoku.ac.jp/staff/hkuri/hkuri.htm)は「主な著書・論…

韓・日が対立する今、雨森芳洲を思い出すことは

昨日行われた連合ニュースとのインタビュー。雨森芳洲のことを語りました。ただ、写真が・・・http://www.yonhapnews.co.kr/culture/2012/08/29/0901000000AKR20120829008200005.HTML

台風が直撃したソウル

忙しかった一日が終わる。台風が直撃した中、鬱とした雰囲気のセンター会議、2学期の授業の始まり、某メディアとのインタビュー、日本古文献講読・シーズン2の最後の授業を済ませる。めでたしめでたし。写真はアメリカにいるお二人の知り合いからのプレゼン…

佐島顕子先生からのプレゼント

福岡の佐島顕子先生からのプレゼントが沢山届きました^^くまモンのクリアファイルに手ぬぐい、図録『重要文化財新指定記念・日朝交流の軌跡・対馬宗家文書8万点の調査を終えて』『美のワンダーランド・十五人の京絵師』、そして、先生による翻訳『奎章閣閣…

Digital collections of the Vietnamese Nôm Preservation Foundation

生まれて初めて、真剣にベトナム語が勉強したくなりました。すごい!(感激の涙)Digital collections of the Vietnamese Nôm Preservation Foundation http://lib.nomfoundation.org/

鳥津亮二先生

昨日、全羅道で開かれた壬辰戦争420年記念国際大会での発表のために訪韓した鳥津亮二先生。私も討論をやることになっていたのですが、事情があって、やむを得ず欠席。鳥津さんには、1月に熊本で多大なる恩恵をも被ったことだし、せめてコーヒーでも、という…

ソウル大学での発表と前近代日本文献講読会

金曜日はソウル大学での発表、土曜日は前近代日本文献講読会。壬辰戦争・丙子戦争のことを記した戦国期・近世日本の文献と後金・清代の満洲語文献を比較検討した金曜日の発表は、全力を尽くして準備しただけに、発表後は脱力感が感じられます。真夜中まで飲…

真夜中の話

雷の鳴る夜。戦闘を行うごとく、一つ、一つ、論文を処理していきます。へとへと。おととい2つ、今3つ、週末にいくつか。そうすると、小規模のものはなくなるでしょう。執筆という行為そのものに埋没されることなく、研究のための執筆であるという気持ちが持…

今年の後半戦がスタート

http://www.youtube.com/watch?v=j9r930AfKT0晴れない日々が続き、心身ともに低気圧状態ではありましたが、それでもここ数日間、意識的に休んでいました。そして、今晩から今年の後半戦がスタート。8月の残りに些細な文章・校訂をいくつか手がけると、9・10月…

『韓国音楽の巨匠たちーその千年の音を聞く:韓国音楽名人列伝』

昨日、ソン・ジウォン先生の『韓国音楽の巨匠たちーその千年の音を聞く:韓国音楽名人列伝』(太学社、2012)を入手しました。出版社からの帰り道でほぼ半分を読んでしまいました。すごい吸引力です。伝統時代の韓半島に存在した音楽家・楽器・楽譜といった、…

「歴史・文学・思想の三角形で「記憶の歴史」を辿る」

今日はパジュ出版団地で、二箇所の出版社と業務協議を行いました。一つの出版社とは、近日中に文庫版の本を出すことで意見を調整し、もう一つの出版社とは、私の韓国語の本の日本語訳を出版することについて条件を調整しました。一方、先日、韓国学中央研究…

今年の後半戦が始まりました

僕をめぐるさまざまな出来事で、心落ち着かない日々が続いている。数年続くこのような状況はもういやだけど、なかなか終わらないな。本当に、研究だけが自分を救援する、ということか。午後には学会発表があります。最近は、各種の国際大会での発表は多かっ…

「日本古文献講座2」第6週目

「日本古文献講座2」第6週目の様子。『朝鮮暴徒実記』の前編がほぼ終わりました。受講する方々の実力が日に日に増しているので、残りの2週間で後編を読み終えることができるかもしれません。そうすると、気持ちよく9・10月の『琉球談』『琉球年代記』に移る…