『日本と〈異国〉の合戦と文学 日本人にとって〈異国〉とは、合戦とは何か』

‎10月下旬に『日本と〈異国〉の合戦と文学 日本人にとって〈異国〉とは、合戦とは何か』といった名前の本が笠間書院から出版されます。去年12月に青山学院大学で開かれた同タイトルのシンポジウムで、4人の日本人の中世文学研究者と1人の韓国人の近世文学研究者が発表した内容を載せた共著です。
このシンポでは、中世文学の研究者が中世から近世に跨り、近世文学を研究する私が近現代の問題に取り組む等、文学研究における「時代区分」を越える発表が続きました。戦記・軍記という素材が、発表者らに、このような自由を与えたのでしょう。

目次は次のようです。

○日本人にとって〈異国〉とは、合戦とは何か◉ 佐伯真一
○琉球侵略の歴史叙述―日本の対外意識と〈薩琉軍記〉―◉ 目黒将史
○敗将の異域渡航伝承を巡って―朝夷名義秀・源義経を中心に― ◉ 徳竹由明
○古代・中世における仮想敵国としての新羅◉ 松本真輔
○太閤記・朝鮮軍記物の近代―活字化・近代太閤記・再興記―◉ 金時徳

http://kasamashoin.jp/2012/09/post_2405.html