故・杉仁先生『近世の在村文化と書物出版』

故・杉仁先生。2010年に「書物・出版と社会変容」研究会で発表した際にお会いし、一回メールをやり取りをしました。

この頃、『戦争の文献学』を執筆する途中、あの際のご教示を思い出しまして、追加のご質問をしようとメールをお送りしましたところ、返送されてきました。異様な予感がしまして調べてみたら、数年前にお亡くなりになったとのこと。何とも言えない悲しさを感じております。一期一会というのはこのようなことでしょうね。

書物・出版と社会変容 14 編集後記 2013・3
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/25573/1/shomotsu0001401680.pdf

目次
1 あけぼの期の在村文化と書物出版活動(房総戦国期の連歌奉納と近世初頭の在村連歌;西上州谷南牧衆「市川氏」と日野衆「小柏氏」の土着と開発と信仰 ほか)
2 在村文化の海路交流と書物出版活動(相州浦賀の俳額と俳書と文人録;浦賀の海路文人と『浦賀畸人伝』の世界 ほか)
3 在村文化のアジア交流と書物出版活動(上州箕輪村の在村文人「下田漆園」の『全唐詩逸』出版拠金;東海道の宿場文人と『全唐詩逸』出版拠金 ほか)
4 「寒郷僻邑」の在村文化と書物出版活動(信州中野領の在村漢詩結社「晩晴吟社」と詩集出版;東江部村「山田松斎」の修養と執筆と鵬斎書の出版 ほか)
5 在村文化の思想と書物出版活動(信州中野領「山田松斎」の蔵書と思想と出版;在村における「孝経」―考証と出版と孝経碑と ほか)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784642034371