最近いただいた玉稿・ご著書 2014 0802

 去年、私の所属があいまいだった関係で、一年前に送られていたご著書がようやく届きました。最近いただいた玉稿・ご著書とあわせてご紹介します。さて、先ほど論文を1本書きましたが、長い休暇を取り、妻と娘も実家に行っているのに、かえって能率がよくないような気がするのは不思議ですな。

渡辺守邦『表紙裏の書誌学』笠間書院、2012
:奇抜な発想の本です。これまでも表紙の裏に使われている文献を研究することは行われてきましたが、それを方法論のレベルに引き上げたのですね。

秋山高志『螺旋の解―講義のあとで』那珂書房、2013
:尊敬する茨城の先学の随筆集です。水戸学・・・ううむ・・・宿題

藤沢毅・菊池庸介・岡田哲・高橋圭一・山本卓『近世実録翻刻集』2013
:斯界の浅学・同僚らによる翻刻集。『厭蝕太平楽記』、『田宮物語』、『白川根笹雪』、『享保太平記』、都の錦『播磨椙原』新出本の5本が掲載されています。個人的には『厭蝕太平楽記』に最も惹かれますな。

朴暎美「近代における日・朝漢学者の交流と影響」『日本漢文学研究』8(二松学舎大学・東アジア学術総合研究所・日本漢文教育研究推進室、2013・3)
:「大東」の問題。これも『週刊朝鮮』で取り扱わなければならないテーマですね。

佐々木孝浩「勅撰集の書式と表記の関係 : 新古今集以降の古筆切を対象として」『日本文学』63−7(日本文学協会、2014・7
:先輩の佐々木先生の玉稿。ここ数年の先生のご研究は明らかに一つの流れ、すなわち、「文字と書式」の問題系を形成していますね。