UBCワークショップ、秀吉・壬辰戦争研究の最前線、第38回前近代日本文献講読会

カナダから無事帰国しました。

この度のUBCワークショップでは、『偽りの秀吉像を打ち壊す』(柏書房、2013)の編著者である山本博文・堀新・曽根勇二・佐島顕子先生など、豊臣秀吉文書研究会のメンバーが大勢出動されました。この先生方が提示なさった様々な新説の中には、すぐには納得の行かないものもありましたが、そのような点まで含めて、秀吉・壬辰戦争研究の最前線をビビッドに示すものでした。
http://www.kashiwashobo.co.jp/cgi-bin/bookisbn.cgi?isbn=978-4-7601-4217-0

このような場を共有することができて嬉しかったです。特に、文献・言説の伝承といった面を中心に秀吉・壬辰戦争のことを研究している私に欠落しがちな歴史方面の最新成果を、最一線の研究者らが自ら説明されるのを聞きながら、この分野の最新成果を改めて整理する必要を感じました。そういった意味で、堀新先生の『織豊期王権論』(校倉書房、2011)に載っている様々な新観点からは多くのことを着眼しました。やはり、林羅山と頼山陽のことは避けて通れないですね。
http://www.amazon.co.jp/%E7%B9%94%E8%B1%8A%E6%9C%9F%E7%8E%8B%E6%A8%A9%E8%AB%96-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E5%A0%80-%E6%96%B0/dp/4751742906

帰国直後に、第38回目の前近代日本文献講読会に参加しました。講読会史上、一番大勢のメンバーが参加され、また、戻ってきた人や旅立つ人、学位論文を書いた人と大学院に進学した人まで、祝福すべきことが多かったです。私はUBCワークショップの成果を報告しました。写真の右下のキーホルダーは、バンクーバーのビール工場から買っていただきました。聖パトリックの祝日によく似合う、強い果実の香りがする地ビールでした:)