一冊の研究書と一冊の教養書

一冊の研究書と一冊の教養書が研究室に届きました。

高麗大学に在職中の蠔寛紋先生の『宣長はどのような日本を想像したか-『古事記伝』の「皇国」』(笠間書院、2017) : <こうしてみると、「韓」そのものの存在を否定し、「韓国」の字を排除したのではないということが分かる。ただ宣長は、当該文脈の理解に「韓」をかかわらせることはしなかった、もしくはできなかった。少なくとも宣長にとって、問題は「韓国」ではなく、全体の文脈にあったのである.>(89頁)

戦友・大島明秀氏の『細川侯五代逸話集』(熊日新書、2018) : 当時の人々にとって「史実」以上に「真実」であった「逸話」というもう一つの歴史"