浜田啓介「幕末読本の一傾向」『近世文芸』1961年5月号

『近世文芸』1961年5月号に掲載された浜田啓介先生の玉稿「幕末読本の一傾向」。

研究者としての自分の人生の中で、一番重要な論文です。政治と文学、国際戦争と文学。

特に、19世紀の冒頭、1800年に壬辰戦争文献の出版がブームをなしたことを述べる次の文章は、いつ読んでも躍動感を覚えます。「朝鮮征伐が再び陽の目を見る時が来た」。

来月一杯が締切の文章を書くために、再び、50年以上前に書かれたこの論文を読んでいます。