松方冬子『日蘭関係史をよみとく 上巻 つなぐ人々』(臨川書店)

先日、史料編纂所の松方冬子先生が御訪韓になり、短い時間ではありましたがお話しすることができました。そして、玉著『日蘭関係史をよみとく 上巻 つなぐ人々』(臨川書店)をいただきました。最近、オランダ語を勉強しており、いずれは前近代における日本・オランダ・ロシアの関係史と文献の研究に取り組む計画を立てていますが、玉著は心強い導きとなるはずです。どうもありがとうございました^_^

http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN978-4-653-04310-2.htm

<目次>
第1部 日本とつきあう
 一七世紀中葉、ヨーロッパ勢力の日本遣使と「国書」
 ――松方冬子(東京大学史料編纂所准教授)
 幕末の日蘭関係と諸外国――福岡万里子(国立歴史民俗博物館准教授)
 長崎の唐人社会――パトリツィア・カリオティ(ナポリ東洋大学教授)
第2部 長崎にすまう
 天明前期の長崎情勢と長崎奉行の特質――鈴木康子(花園大学文学部教授)
 出島とかかわる人々――松井洋子(東京大学史料編纂所教授)
 オランダ通詞と「誤訳事件」
 ――イサベル・田中・ファンダーレン(東京大学史料編纂所共同研究員)
第3部 蘭書にまなぶ
 草創期の京都蘭学――益満まを(花園大学、京都外国語大学非常勤講師)
 江戸幕府の編纂事業における「厚生新編」と蘭学の「公学」化
 ――上野晶子(北九州市立自然史・歴史博物館学芸員)
 蘭学と美術――勝盛典子(神戸市立博物館学芸員)