『日本「文」学史』

2冊の本はそれぞれ別の出版社から刊行されましたが、必然的な偶然の結果、同じ問題意識を発信しています。人文学とは何か、文学とは何か。

『日本「文」学史』の序文には、「人文学の危機」が唱えられる今は、もしかすると、これまでの学問の方法や見方を変えることのできる好機ではないかと述べられています。
個人的には、大学というシステムの中における人文学は危機であるが、あのシステムの外における人文学への需要は確実に拡大しているように感じられます。どっちに立つか。両立は可能なのか。この種の質問を、大学システムの中にいる私たちは、自問すべきだと思います。

というわけで、『日本「文」学史』の第2冊目に拙文を載せることになっていますが、何を書くか、悩んでいます。