2015年度奎章閣韓国学研究院特別展のご紹介「奎章閣、世界の知識を抱く」

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この度の特別展で、私が全体をコーディネートした「中国小説」コーナーです。『三国志演義』の朝鮮板と、満洲語訳官を養成するための教材として作られた、『三国志演義』の満洲語抄訳である『三訳総解』。『西遊記』の清末・民国初期版と、現存しない元板の痕跡が残っている、高麗時代の訳官教育テキスト『朴通司諺解』。そして、世界唯一本である、明代の短編白話小説集『型世言』。

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この度の特別展で力を入れた、もう一つのコーナーです。

朝鮮時代の外国語教材、東アジア三国の製本の比較、満洲語教科書に載っている、朝鮮商人と清国商人との対話のパネルです。異国色豊かに。

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『三才図絵』と『和漢三才図会』。

日本が生んだ名著『和漢三才図会』がこのように脚光を浴びるのは、もしかすると、韓国で初めてのことかもしれません。

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今回の奎章閣特別展の、もう一つの楽しみ。韓国と中国の七巧(タングラム)です。

中国の巻物は、おそらく、草書で書いた文章を再現したもののようです。

韓国の七巧本の中からは雉を再現してみました。