memo 2014 0411 - 研究の次の段階に向け

この度は『週刊朝鮮』に連載することになりましたが、それによって最も勉強になっているのは自分自身であることを切に感じます。ここ10余年の間は近世日本の対外戦争言説というテーマに穿鑿していたため、その外側に存在する興味深いテーマの数々を、知ってはいても勉強することはできないままでした。それが、去年『校勘解説・懲ひ録』を刊行することで、私の研究者としての最初の段階を区切ることができ、次の段階へと進むために方向を模索していた時、今回の連載をはじめることになりました。せっかく得られた紙面を無駄にしないため、短い時間に沢山の本を読んでいて、ここ10数年の渇を癒し、今後の方向性も薄々見え始めるということを感じます。貴重な機会です。