今夏の執筆計画

今月末までに「朝鮮の通信使と日本料理」をテーマを論文を書かねばならず、関連書籍を読み漁っています。スピード感を持ってたくさんの本を読んでいるうちに、文章の大枠が浮かび上がりました。この前、『アジア遊学』に「牛肉丸」に関する文章を掲載しましたが、それと合わせて、あとで通信使に関する本を出版することになったら、その一章にすることができそうです。

『江戸人の壬辰戦争』の出版後、その続編に当たる近世朝日関係の本を書かないかといった提案がいくつかの筋からありました。当初は、私の関心は国際戦争であり、通信使や倭館のことには興味がないため、そのような本を書くことはないと思っていました。ところで、今回、自分の研究成果を振り返ってみて、核心に当たる箇所がいくつか空白のままではあるが、本としての大枠はすでに出来上がっていたということが分かりました。計画を立てて空白を埋めていったら、3〜4年後には一冊になるかと。『文献と解釈』に連載中の近世初期の壬辰戦争文献の翻訳も、当初予定した半分まで来ているので、恐らく3年ごろ後には壬辰戦争と近世朝日関係に関する本が一冊ずつ出版されることになりそうです。

ともかく、今は〆切までに文章を仕上げることが急務で、その後は、秋の出版を目標に、夏休みのうちに本を一冊書きます。8月の刊行予定の『懲ひ録』は挿絵の指定まで終わり、山場は越えたといえるでしょう。他は、8月にソウル大学で開かれる国際シンポジウムでの発表。このシンポの成果は来年、日本の雑誌に載り、その後に単行本としても出版できればと思っています。