『國學院大學創立百三十周年記念展示 国学の始祖ー荷田春満』

友人の金沢大学・一戸渉先生からこのような図録をもらいました。一般的に言われる国学の系図【契沖→荷田春満→賀茂真淵→本居宣長→平田篤胤】のうち、相対的に研究が進まない荷田春満のことに注目する研究者グループに出会ったのは留学のときでした。そして、このグループの成果が徐々に形になってきています。国学(このグループでは和学という言葉を好むようですが)を近代的な眼差しから解放し、近世のコンテキストに復元させる、といったこのグループの問題意識と研究方法論が、果たしてどのような成果を出すのか、門外漢の立場から注目しています。

しかも、『上田秋成の時代―上方和学研究』http://d.hatena.ne.jp/hermod/20120223/1329983901)といった本の著者でもある一戸さんの場合は、上記の正当系図からは外れる「上田秋成」といったキーワードに穿鑿していますので、期待感はいよいよ膨らみます。

『國學院大學創立百三十周年記念展示 国学の始祖ー荷田春満』