侵略国が作り上げる戦争の記憶:壬辰戦争・丙子戦争戦記の比較研究試論

終わりました・・・壬辰戦争と丙子戦争の関連文献の比較といった無謀な実験、今年2月から始まった満洲語の学習、明・清代の中国文献とその研究成果の吸収などなど・・・
ここ数年間少なくない数の文章を書いてきたと思いますが、博士論文以来、最も力を入れて書いていた論文が完成すると、完全燃焼した気がします。完成した原稿を読み直したら、果たしてこの論文の論理は成立するのか、満洲語文献や戦争史に対する自分の理解は正しいのか、などなど、不安が募ります。この論文が自分の研究を新たな段階へと進めてく
れることを願うのみです。

2012年度奎章閣韓国学研究院HK事業団国際シンポジウム‐東アジア社会の葛藤と調整
日付:2012年8月23日(木)~24日(金)
場所:ソウル大学奎章閣韓国学研究院1階会議室

23日(木)14:00~18:00 ▶第1セッション【18世紀の東アジアの学術機構】
14:00~14:30 辻本雅史「江戸幕府の学術機構」
14:30~15:00 ジョン・ホフン「18世紀の朝鮮における学術と奎章閣:経世書の編纂を中心に」
15:00~15:30 張升「翰林院と四庫全書の編纂」
15:30~16:00 ジョ・ギェヨン「『五経百篇』の繕写過程と摛文院の行移体系」

24日(金) 09:00~12:50 ▶第2セッション【東アジアにおける民衆運動史の新たな模索】
09:00~09:30 キム・ソンチャン「近年の中国における太平天国史の研究と展望」
09:30~10:00 檜皮瑞樹「19世紀の民衆運動とマイノリティー」
10:00~10:30 オ・スチャン「朝鮮時代後期の官‐民認識と葛藤」
10:30~11:00 ユン・デウォン「朝鮮時代後期における「変乱」の関係網と社会的構造」

24日(金) 14:00~18:00 ▶第3セッション【東アジアの戦乱と戦乱の記憶】
14:00~14:30 フアン・ゼムン「韓国文学史における壬辰乱の記憶」
14:30~15:00 ジョン・スンヒ「韓国の現代小説における壬辰乱の記憶」
15:00~15:30 金時徳「侵略国が作り上げる戦争の記憶:壬辰戦争・丙子戦争戦記の比較研究試論」
15:30~16:00 劉寶全「中国の文献資料から見た壬辰乱」