古文献を集める

昨日は韓国の古典文献学研究会「文献と解釈」で発表。今回の九州滞在の成果の一部と、数ヶ月間集めていた近世和本とを紹介しました。和本は、大雑書や『こよみ便覧』、仙台版の『庭訓往来』のように、近世日本の庶民や中間階級が享受した文化を象徴するものを中心に説明しました。古文献と前近代日本の文化史のような発表をやる度に、一定の手ごたえを感じますので、これからもここら辺の需要を積極的に発掘していこうと思います。

今回届いたダンボール一箱分の古文献の中には、昨日紹介したものの他に、私の本領である秀吉・壬辰戦争関連や近世軍記関係のものも含まれていまして、昨日、箱を開けてみて、ちょっと感動しましたね。この種の文献が少しずつ自分のもとに集まってきているんだ、と。もう少しがんばれば、秀吉・壬辰戦争関係の主なものは小さいコレクションになりそうですね。まあ、自分が地道に研究を続け、成果を出していると、古文献の方から私に近づいてくるという、不思議な体験をしていますので、焦らずに、こつこつ集めてまいります。