韓半島における中国道教

午前中は、古文書の画像・解釈を公開しているウェブサイトをググる。今は早稲田大学図書館の古典籍総合データベースから、「台湾」のキーワードにかかる画像をチェック中。民俗版画をいちいち見ているが、前近代・近代の韓国における民画・巫画に類似するものが多くて驚く。素人の印象論だけど。中国と日本、中国と琉球、中国と台湾の両方における中国道教の影響関係の研究に比べると、中国と韓半島における道教の影響関係は今尚究明されていない点が多い様に思われる。その理由としては、韓半島における残存古典籍の不足、特に、残存する宗教文献の不足と成立年代の曖昧さがまず挙げられる。と同時に、韓国の巫の最古層を成す古代北アジアの諸民族・諸文化の研究が遅れていて、北アジア時代から続く巫的要素の判明が難しいことが挙げられる。どこまで北アジアのシャーマニズム的な側面で、どこからが中国道教からの影響、又、どの辺が有史以来韓半島で発生したものなのかの区分が難しい。