共著『秀吉の対外戦争』の書評が『京都新聞』(2011・8・21)に載りました

共著『秀吉の対外戦争』の書評が『京都新聞』(2011・8・21)に載りました。書評が掲載されたことを教えてくださいました、関西大学の浜野潔先生(twitter.com/kiyoshi_h)に感謝いたします! 以下は書評の全文


秀吉の対外戦争

豊臣秀吉の朝鮮半島出兵が日本と朝鮮でどう語り継がれてきたかを、主に両国の近世文学作品を読み解くことで明らかにする。なぜ両者でかくも異なる解釈になるのか、日韓双方の研究者が語り合う形式は斬新だ。江戸幕府という軍事政権に支配されていた日本と文人官僚国家だった朝鮮の価値観の違いや、出版物を通した「世論」形成メカニズムの比較は興味深い。日本で秀吉物がヒットする時代が対外進出や経済成長と重なるという見方も面白い。