森久男『徳王の研究』(創土社、2000)

森久男『徳王の研究』(創土社、2000)を読了。読んでいる間、とても惨めな気持ちに包まれていました。人口が少なく、強大国に包まれた集団が経験した歴史。徳王の六人の子息のうち、4人が悲惨な死を迎えました。長男の都固爾蘇隆は日本のスパイとされて、モンゴル共和国で銃殺。一方では、徳王自身の世界観・未来像の曖昧さがどれほどの内モンゴル人を虐げたものか。中国も、ソ連も、日本も、同じようにモンゴル人を利用しようとのみし、今なお、彼らを愛国・売国といった基準でのみしか評価していない。

写真は1952年にモンゴル共和国で銃殺された、徳王の長男。