林読耕斎のこと

3月末に早稲田大学で『百将伝』のことで発表することになり、旧正月連休中はその論文を書いていました。留学の時から温めてきたテーマなので、いよいよ発表できてうれしいです。今年末に共著『日本「文」学史をひらく(仮題)』として勉誠出版で刊行されますので、ご興味のある方はお楽しみにしていただけると幸いです。

論文を書きながら、林羅山・鵞峰・読耕斎父子のことをずっと考えていました。現代にいたるまで、この三父子が日本社会に及ぼした影響力について真剣に考えるべきだと。

特に、私は38歳で亡くなった林読耕斎のことがずっと気になっています。最近は国立公文書館のウェブサイトに林羅山・鵞峰・読耕斎父子関係文献が大量に公開されているので、海外からの調査がかなり便利になりました。先ほど、当ウェブサイトで『読耕先生全集』の画像を閲覧しましたが、その古拙な出来栄えは、見る者をして、何ともいえない雰囲気を感じさせます。

私は彼より2歳長生きしています。

http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/chi06/chi06_03862_0028/index.html

林読耕斎七言絶句「弌声候鴈」 / 守勝 [撰]
チ06 03862 0028
林 読耕斎, 1624-1661
自筆
1枚 ; 26×26cm
折帖(28×91cm)
印記:静廬