和田春樹『日露戦争と大韓帝国』

和田春樹先生の韓国での講演録『日露戦争と大韓帝国』を読んでいて、専門がロシア史だったということを初めて知りました。韓国では専ら韓国史・北朝鮮関係の研究者として知られています。

和田先生の専門であるロシア関係の著書は殆ど韓国語訳されていないようです。韓国戦争関係の著書にロシアのことが触れられているのでしょうか。講演録を読む限り、初単著である『ニコライ・ラッセル――国境を越えるナロードニキ』が重要でしょうね。



『近代ロシア社会の発展構造――1890年代のロシア』(東京大学社会科学研究所, 1965年)
『ニコライ・ラッセル――国境を越えるナロードニキ](上・下)』(中央公論社, 1973年)
『マルクス・エンゲルスと革命ロシア』(勁草書房, 1975年)
『農民革命の世界――エセーニンとマフノ』(東京大学出版会, 1978年)
『私の見たペレストロイカ――ゴルバチョフ時代のモスクワ』(岩波書店[岩波新書], 1987年)
『ペレストロイカ――成果と危機』(岩波書店[岩波新書], 1990年)
『北方領土問題を考える』(岩波書店, 1990年)
『ロシアの革命1991』(岩波書店, 1991年)
『開国――日露国境交渉』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1991年)
『ロシア・ソ連』(朝日新聞社, 1993年)
『北方領土問題――歴史と未来』(朝日新聞社[朝日選書], 1999年)
『ロシア――ヒストリカル・ガイド』(山川出版社, 2001年)
『テロルと改革――アレクサンドル二世暗殺前後』(山川出版社, 2005年)
『日露戦争 起源と開戦』(岩波書店, 2009年)