メモ2014 0514 - 講演を終えて

今日、国立中央図書館での講演が終わった後、中学生か高校生に見られる方が『校勘解説懲ひ録』に関して質問してくださいました。チラッと見たら解題に傍線が沢山入っていて、真摯に読んでくださったことが分かりました。質問も実に的を射たものでして、席に座った長らく話し合いました。要するに、「本当に起きたと判断されることが、必ずしも人々の認識に大きい影響を与えるのではない」といった内容でしたけどね(^^;;;)

最近、韓国では「人文学ブーム」が言われていますが、私のように文献を扱う者は、その傍らで疎外感を感じたりします。しかし、このような方に出会うと、つまらない内容でも講演してよかったと思います。去年の末、ソウル市の某区立図書館で講演した際も、学生と保護者の方が一番前の席に座られて傾聴してくださる姿に感動したことがあります。(http://hermod.egloos.com/2122558