memo 2013 1110 -「『懲ひ録』で見る壬辰戦争とアジア」

学者でない方々を相手に初めて講演したのは2012年5月でした。その後、様々なところで講演をしてまいりましたが、いい経験になったと感じた時もあれば、虚しいと感じた場合もありました。韓国の市民が何をどう考えるかを分かることができ、時には執筆につながる素晴らしいアイデアが得られたのは、講演のいい側面です。来年の初めに刊行予定の本も、某所での講演の後に受けた質問から生まれたアイデアによるものです。一方で、果たして講演という行為をする理由は何なのか、といった根本的な疑問を持たせる場もありました。

去る10月に出版した『校勘解説懲ひ録』をテーマに、11月には二つの講演を行います。日曜日の夜にふと閃いて、先ほど、「『懲ひ録』で見る壬辰戦争とアジア」というレジュメを作成しました。去年5月の初レジュメ、11月に某出版社で開かれた企画講座「歴史と治癒」のためのレジュメに引き続き、三度目のレジュメです。とりあえず今は満足のいく内容であり、恐らくこのレジュメは、某出版社で刊行しようと思っているのアジア論のマニュアルの母体になるでしょう。講演を行ってよかった点がもう一つ増えました。