<日本の古文献講読I>の初講義

昨日、二ヶ月間続く<日本の古文献講読I>の初講義を行いました。

12名の方に申請していただいて始まった昨日の講義は、2時間半のうちに文語文法・漢文訓読を一覧し、伊呂波歌を説明するといった過酷なものでした。参加した方々には、かなりハードな日程になったんだろうと思います。ただし、成人が外国語(特に古典外国語)を学習する際は、文法体系を早く一覧した後、自分が必要とする文献を集中的に読みながら文法書を随時参照する方法が最も効果的だという意見を持っていますので、昨日はあのように講義を進めたわけです。

来週は変体仮名と旧国名を説明し、日本の古文書・古文献の全体像を眺望し、3週目に講義する<寺子屋で使われた文献>の一部を予習の課題として差上げる予定です。貴重な時間と金銭を私の講義に投資してくださった方々に、熱い初夏の思い出をプレゼントすることができるなら、それよりうれしいことはありません。