『彼らの見た壬辰戦争』(日本語仮題『江戸人と文禄・慶長の役』)

壬辰戦争に関して、近世日本の文献に載っている言説を韓国語で紹介する拙著『彼らの見た壬辰戦争』がいよいよ正月に学古斎から出ます。もし、日本で翻訳出版するとしたら、そのタイトルは『江戸人と文禄・慶長の役』にしようかと思っています。韓国語で書いた初めての単著です。わくわくしてきました。

笠間書院から出した『異国征伐戦記の世界‐韓半島・琉球列島・蝦夷地‐』では、近世日本の戦記というものを、日本という特定の地域で生産された特殊な現象としてではなく、「東アジア、もしくは、世界の戦争論」という普遍的なレベルから見てみようとしました。しかし、『異国』で綴った私の話しは、まだ、韓国には受け入れられないものだと思っています。それで、とりあえず、『彼らの見た壬辰戦争』では、壬辰戦争という事件を、韓日関係史というレベルを越えて考えてみることを提案する程度に止まらざるを得ませんでした。